プレコをはじめよう

プレコって?

プレコというのは 南米原産(主に、ブラジル・コロンビア・ベネズエラ・ペルー)の口が吸盤状になった、なまずの仲間です。 比較的おとなしい魚で、他の魚との混泳にも向いています。

アマゾン川流域に広範囲にわたり、多種多様なプレコが存在しており、 成魚でも、数十センチになるものから  ほんの数センチの可愛いサイズのものまで、 形態も模様もいろいろあり、これらを自然が作り出したと思うと 興味が尽きません。

そして、今もまだ未知のプレコが生息していると思われます。 そこがまた、私たちを挽きつける魅力のひとつです。

種類

このおおぞら観魚園プレコ編にも  いろいろな種類のプレコが登場していますが、 実際、、多くの種類が存在しています。 おおぞら観魚園プレコ編では

  
トリム系 ウルトラスカーレットトリムに代表されるように  身体中トゲトゲの中〜大型プレコ
パナクエ系 ロイヤルプレコに代表されるように  丸っこくて体腔のある中〜大型プレコ(一部例外有)
小型プレコ系 インペリアルゼブラに代表されるHypancistrusや、クイーンインペリアルタイガーに代表されるペコルティア系、また、その他の小型のプレコ。 模様・色目の美しいものも多い。
マグナム系 ゴールドエッジマグナム等に代表される 微妙に身体の長めな中型プレコ。 黄色っぽくスポット模様が多いワインのマグナムボトルに由来しているとか。
カイザー系 オレンジフィンカイザーに代表される  頭が比較的丸みを帯びて 大きめな印象、なんとなくずんぐりした感じの中形プレコ
ブッシー系
その他 上記以外のプレコ。 ヒポ系、コクリオドン系など

もっともっと細分化はできるのですが、あまり詳しく分けていくと 際限が無さそうなので、便宜上この様にしています。

飼うのに必要なシステムは?

さて、プレコにはじめて興味をお持ちになられた方もおられるかと思います。 では実際に飼うのに 何が必要なのか?

1.水槽
出来れば 標準サイズ(60cm×30cm×36cm)以上。 小型プレコに限定ならもう少し小さくても可能。
2.濾過機
水槽に合わせた規格がありますが、 基準としてはワンサイズ上のものを使うのがいいようです。 プレコは殆どが水流を好みますので、 さらに水中ポンプを併用出来ればGood!
3.ヒーター(サーモスタット)
プレコの水温幅は、思いのほか広く  23〜30℃ + 位まで対応できるようです。 この範囲内であればほぼ飼育可能です。 ただ、注意点としては極端な温度の上下です。 3℃以上の急激な温度変化の無いように します。ヒーターをセットしておけばほぼ問題ありません。 水温計を忘れずに。
4.エアレーション
いわゆる ぶくぶくと言われるものです。  本来残存酸素の多いところを好むので、 エアーポンプを揃えましょう。
5.照明
    
観察する側においても 照明は必要です。  昼夜は自然界でもあるので夜は消しましょう。 証明のつけっぱなしは、プレコにも良くないですし 水が緑に濁ったようになります。
6.流木
プレコは流木をかじります。  水質の面でもプレコ向きの水質に近づきます。 また、プレコの隠れ家としても必要です。
7.シェルター
プレコ同士の競い合いを防止するのに便利です。 また、シェルターの中で産卵したという話も。 プレコマンションをお勧めします。
8.底砂
有っても無くてもそれほど飼育上問題はありません。 砂が敷いてある方が水が濁り難いと思われます。 また、砂の無い方が、プレコの糞掃除をしやすいと 言う意見も。
         
9.えさ
基本的に草食性です。 生餌を与えることは全くありません。 人工飼料もプレコ専用のものが有ります。
   

※他の熱帯魚を飼育する条件とさほど変わるものではありません。 そして特に難しく考えることもありません。 まずは、実践あるのみ! 

プレコ購入にあたり・・・どんなプレコを買えば?

先ずは、状態面 簡単にいえば、健康なもの。 輸入、入荷直後は、比較的、白点病が、入りやすいです。 初期の白点病は、それほど怖くないですが、 進行すると、やっかいです。 逆に、それが直れば耐性ができ 強い個体になるような気がします。 それよりも、胡椒病と言われる、さらに細かい まるで胡椒の粉を振りかけた状態の物は殆ど治りにくいです。避けましょう。

また、体表をよく見て、荒れ気味に感じた個体は避けましょう。 これは、一概には言えませんが、魚じらみ(チョウ)の可能性があります。 これを水槽内に持ち込むと、今まで元気にしていた他のプレコたちに 寄生して中々やっかいなことになります。 そして、これに気づかないまま(透明で小さいので見えにくい) ほおっておくと・・・さあ大変! みんなが、肌荒れ。食欲減退。当然お腹はへこみ、 最悪、目も窪み見るも哀れなことに成りかねません。 (これが付いたからといって直接的に死に結びつくことはありません。)

プレコという魚まだまだ未知の多い魚。こんなことはありがちなのです。

おおぞら観魚園では必ず、入荷時にトリートメントを行い、 チョウの予防を確実に実施しています! (それでも100%とは行きませんが・・・)

まとめてみましょう。

  • 病気っぽいのはさけましょう。
  • お腹&目のくぼみをチェックしましょう。
  • 虫がついていないかどうか?
  • 肌荒れに注意しましょう。
  • 餌を良く食べてるか?

以上が簡単な見分け方です。

ヒレの割れているパターンも有りますが、プレコファンなら ヒレの再生の早いことは、ご存知ですね。 (折れているときは、時間がかかりますが、成長と共に治っていくでしょう。)

慎さんも仕入れの際はこのことに留意して 1ピキ1ピキ手でつまんで よい個体&珍しい個体を選別しています。

食欲の無いもう1つの理由として、水の劣化も考えられます。 良心的なショップなら、聞けば教えてくれると思います。

ただ、時々、慎さんも悩むのですが、 プレコには、亜種や、新種、地域変種もあり、 これしかない!という場合がありますね。 こんなときは、自分の経験と技量と財布で相談してください。

インターネットにて、購入予定の皆さんへ

確かに、自分の目で見て買うのに、こしたことは有りませんが、 地域(近所)に、お店が無かったり、欲しいプレコが無かったり・・・。  そんな時には、インターネット通販が有効になります。

お店の人と、よく話し合うことが大切。 話してると、その店のプレコの扱いや、 考え方が、みえてくるのでは?

安心できるようなら、たのんでみるのもいいかな!?

期待していた通り(以上?)のプレコとご対面 の時には、ちょっと感動物?

もっとプレコについて知りたい方へ

おおぞら観魚園では「プレコ王国」というプレコ情報公開サイトを運営しております。 プレコ王国では、プレコの飼育ノウハウ、図鑑、プレコブログなどを公開しています。 もしよろしければ、そちらもご覧下さい。


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